右腹・左腹の痛みの正体は?内臓の位置とSosサインを解き明かす
「現代人は自分の体を頭の中の記号としてしか捉えていない」——そう警鐘を鳴らし続けてきたのが、解剖学者であり日本解剖学会の要職も務めた養老孟司氏だ。
デジタル画面ばかりを見つめる日々の中で、私たちは自分の腹の底で何が起きているかという感覚を失いつつある。養老氏の著作や発言が投げかけるメッセージは、己の肉体という「リアルな現場」を取り戻せという問いかけだ。
自分の手で腹部を触診し、違和感に耳を澄ませる。予防医学の根幹は、高度な医療機器に頼る前段階として、個々人がこうした「身体感覚」を取り戻すことにあると言っても過言ではない。