原宿竹下通りの黒人店員と客引き、知られざる歴史と裏ルートの真実
インターネット上の掲示板やレビューサイトを覗けば、「強引に店に連れ込まれた」「偽ブランド品を売りつけられた」という真偽不明の告発が散見される。実際のところ、彼らの背後にマフィアや組織的な犯罪ネットワークは存在するのだろうか。
都市社会学・潜入ルポルタージュの視座から取材を進めると、一枚岩の巨大組織というよりは、血縁や同郷のネットワークに基づいた小規模なブローカーグループの集合体であることが浮かび上がってくる。警視庁原宿警察署は長年にわたり、迷惑防止条例違反(執拗な客引き行為)や商標法違反(偽ブランド品の販売)に対する摘発を断続的に強化してきた。
警察による厳しい監視の目と防犯カメラの増設によって、過去に見られたような暴力的な威圧や悪質なぼったくり行為は大幅に淘汰された。現在のショップ店員の多くは、法的にグレーな領域を極力避け、正規ルートのライセンス商品や自社ノーブランド品を取り扱うことで、警察の摘発リスクを回避する現実的な適応を見せている。