元箱根ランナー・和田正人の凄烈な陸上経歴と『陸王』熱演の全貌
長距離走というスポーツは、自己との対話の連続だ。息が切れ、脚が動かなくなる極限状態の中で、どこまで己を追い込めるか。俳優・和田正人がスクリーンや舞台で見せる圧倒的な集中力と粘り強い役作りは、まさに陸上競技のグラウンドで養われたものに他ならない。
セリフを覚える作業一つをとっても、彼は走るリズムのように身体に刻み込んでいくという。挫折を味わい、一度は途切れた走者の道。しかし、彼にとって「走ること」と「演じること」は地続きであり、表現者としてのアプローチそのものが一つのマラソンなのだ。