政治資金収支報告書の闇に迫る!裏金と使途実態が暴く政治の現在地
情報公開のインフラ面でも、日本の政治資金透明化は道半ばにある。総務省政治資金ポータルが整備され、国会議員関係の政治資金収支報告書はオンライン上で閲覧可能となった。しかし、その多くは依然として紙の書類をスキャンしただけのPDFファイルであり、テキスト検索やデータの一括ダウンロード・分析が極めて困難な仕様にとどまっている。
地方に目を向けると、事態はさらに深刻だ。都道府県の選挙管理委員会ごとに公開方法や保存期間がバラバラで、なかには窓口での閲覧やコピーに多額の手数料を課す地域も存在する。ウェブ公開すら行わず、数年でデータを廃棄してしまう自治体も珍しくない。地方議員と国会議員の政治団体間で行われる資金移動を横断的に追跡しようとする調査報道の前に、この「制度とデジタルの壁」が分厚く立ちはだかる。
デジタル技術を活用すれば、すべての領収書をデータベース化し、国民がリアルタイムで検索・監視できるシステムを構築することは技術的に十分可能だ。それを阻んでいるのは技術の不足ではなく、都合の悪いデータを一覧化されたくないという政治家側の根強い抵抗にほかならない。