ウィンカーを出さない街の真相:岡山ルールに潜む罠と警察の逆襲
変化の胎動は、公的データにも現れ始めている。日本自動車連盟(JAF)が実施した過去のウィンカー点灯状況調査では、岡山県は一時、合図を出さないドライバーの割合が全国平均を大きく下回る屈辱的な数値を叩き出した。しかし、継続的な啓発と警察庁による全国統一基準の重点指導が功を奏し、数値は徐々に改善の兆しを見せている。
他県に目を向ければ、長野の「松本走り」や愛知の「名古屋走り」、あるいは「伊予の早曲がり」など、かつて悪名をとどろかせたローカルルールが徹底的な取り締まりと地域教育によって過去のものへと変わりつつある。岡山県内でも若年層のドライバーを中心に、教習所段階での防衛運転教育が強化された影響が出始めている。
それでもなお、長年の運転歴を持つベテラン層の意識改革には高い壁が立ちはだかる。警察庁の分析によれば、合図不履行による検挙者の過半数は40代以上が占めており、長年染み付いた身体感覚のアップデートがいかに困難であるかを物語っている。