「奇跡は起きるのか」女優・佳那晃子を支え続けた夫の13年と、2026年現在の過酷な現実
この夫婦が直面している問題は、決して他人事ではない。2026年の日本は、団塊の世代がすべて後期高齢者となり、介護問題は社会全体の最重要課題となっている。湯本氏自身も高齢となり、体力的・精神的な限界と常に隣り合わせだ。いわゆる「老老介護」の典型的な縮図がここにある。
民間や行政のサポート体制があるとはいえ、遷延性意識障害のような重度の障害を持つ患者を在宅や施設で支え続けるには、制度の壁が厚い。経済的支援や介護者のメンタルケアなど、日本の福祉制度が抱える制度的疲弊を、この夫婦の闘いは浮き彫りにしている。