コートを去り拓いた新境地。狩野舞子が明かす引退後の覚悟と現在
「現役を退いた直後は、自分が何者でもなくなったような空白感があった」。独占取材の席で、彼女はそう率直に打ち明けた。第一線を退いたアスリートが直面するアイデンティティの揺らぎ。ファンが抱く華やかなイメージの裏側で、手探りの模索が続いていた。
転機となったのは、自らの弱さや未完成な一面を隠さず、ありのままを発信し始めたことだった。テレビ出演やイベント登壇を重ねるなかで、作られたキャラクターではなく、飾らない等身大の言葉で語る大切さに気付いたという。現在推進している最新のプロジェクトでは、競技の枠を超えたライフスタイル提案や、アスリートのメンタルヘルス支援など、従来の枠組みに囚われない試みが次々と形になりつつある。