伝説の緑エクリプス!ワイスピ撮影秘話と跳ね上がる取引価格の裏側
スクリーンに現れた瞬間、観客の視線を一瞬で奪ったのが、1995年式の「三菱・エクリプス GS」をベースにした衝撃的な外観だ。ライムグリーンの鮮烈なペイントにグラフィックバイナル、そしてRoboCar製のエアロキットと大型リアウイング。夜のロサンゼルスを暴走するその姿は、ひとつの時代の美学を凝縮していた。
劇中では「10秒で走る速いクルマ」としてNOS(ニトロ)を噴射し強烈な加速を見せる演出がなされたが、実際の撮影で使用された車両のスペックには、映画的なリアリティと制作上の都合が複雑に絡み合っていた。搭載されていたのは自然吸気(NA)の4A59エンジンであり、作中で描写されたターボサウンドの多くは後から編集で付け加えられた効果音だったという点も、マニアの間では有名な話だ。しかし、その視覚的インパクトが持つパワーは、スペックの数値を遥かに凌駕していた。