映画小道具職人が明かす!本格的な魔法の杖の作り方とDiy技
形が整った後に待っているのが、作品に魂を吹き込む塗装のプロセスだ。市販の塗料を均一に塗るだけでは、安っぽさが残ってしまう。プロが実践する塗りの極意は、「層を重ねる」ことと「影を育てる」ことにある。
まず全体をダークブラウンやブラックの下地で塗りつぶし、溝や凹凸に深い影を作る。次に、乾燥した固めの筆に少しだけ明るい茶色や金色の塗料をつけ、紙ナプキンで拭き取ってから表面を掠れさせるように重ねる「ドライブラシ」を施す。この工程を繰り返すだけで、まるで何世紀も前に作られた骨董品のような重厚な風合いが一気に立ち現れる。仕上げにつや消しクリアスプレーを吹き付ければ、手触りまでもが変化する。