道路族マップの光と影|晒される閑静な住宅街と法廷闘争の真実
住宅街のローカルな火種を全国規模の炎へと燃え広がらせる加速装置となっているのが、X(旧Twitter)をはじめとするSNSの存在だ。ハッシュタグ「#道路族」で検索すれば、自宅の防犯カメラが捉えた無断侵入の映像や、けたたましい叫び声の音声データが連日のように投下されている。
そこには同じ痛みを抱える者同士が集い、傷を舐め合いながら敵意を先鋭化させていくエコーチェンバー現象が色濃く見られる。「子どもの声を騒音と呼ぶのは寛容さを欠いた社会の病理だ」とする子育て世代の反論と、「私有地を荒らされ静寂を奪われる側の苦痛を無視するな」という告発側の主張は、完全に平行線をたどったままだ。
双方が自らの正義を信じて疑わないため、対話の余地は失われ、ネット空間での晒し合いは激しさを増す。匿名性の影に隠れた攻撃は、一度火がつくと当事者たちの生活を根底から破壊するまで止まらない。