ガラス張りの19階から描く未来——長崎市役所「新庁舎3年目」が変えた市民生活と街の景観
2023年1月の開庁時、地元メディアを賑わせたニュースを覚えている人も多いだろう。長崎市役所の旧庁舎は築60年以上が経過し、耐震性の不安や窓口の分散化が深刻な課題となっていた。あれから3年、現在の新庁舎は完全に都市の日常へ溶け込んでいる。
庁舎内に足を踏み入れると、まず目に飛び込んでくるのは吹き抜けの開放的なエントランスだ。案内係のスタッフが笑顔で来庁者を迎え、目的のフロアへスムーズに誘導する。かつての長蛇の列や薄暗い廊下の面影はない。利便性の向上はもちろんのこと、何より市民が「立ち寄りやすい場所」へと意識が変化したことの影響は小さくない。