出雲に神々が集う神在月の真実!神無月との決定的な違いと参拝の禁忌
神在月の出雲大社は特別な霊気に満ちあふれているが、その恩恵にあずかるためには、古来受け継がれてきた参拝ルートと厳格な禁忌(タブー)を守らなければならない。神々が滞在している期間中、出雲大社の境内は通常とはまったく異なる霊的空間へと変貌している。
まず押さえるべきは、稲佐の浜の砂を用いた正しい巡礼作法だ。稲佐の浜で清らかな砂を採取し、出雲大社本殿の真裏にある「素鵞社(そがのやしろ)」を訪れ、自ら持参した砂を納めて同量の清められた御砂を持ち帰るという慣わしがある。この砂は古くから強力な厄除けと加護をもたらすと信じられてきた。また、境内での参拝順序も極めて重要だ。正門から反時計回りに本殿の周囲を巡り、神々が宿泊している十九社に対しては、決して静寂を乱さぬよう細心の注意を払わなければならない。
最大の禁忌は、神々が神議りを行っている最中に大声を出したり、騒ぎ立てたりすることである。かつて出雲の人々は、神在月の期間中、家の中で歌を歌うことや機織りの音を立てることすら慎み、静かに過ごした。神々の会議を邪魔しないための配慮であり、現代の参拝者であっても、スマートフォンを操作しながらの不敬な立ち居振る舞いや過度な自己顕示は厳に慎むべきだ。